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2012-04-14
28週後…
28 WEEKS LATER
2007年 イギリス・スペイン
映画『28日後…』の続編のようです。

主役は隠れ家で暮らしている中年男性です。

人をゾンビ化させるウイルスで世界がほぼ滅んだ中で、
主役は妻や、その他の何人かと集まって、
小さな隠れ家で缶詰などを食べて生活していました。
そこへ小さな男の子がやってきます。

男の子を家の中に入れたら、ゾンビが襲ってきて
家を壊されます。
一緒にいた人々は惨殺され、主役は走って逃げます。


……というところで見るのをやめました。

前作を見て思ったのは、映画の製作者は、
とにかく見ている人間をいやな気持ちにさせることを狙って
映画を作っているということです。

冒頭でこどもが来たとき、ここから悲惨なことになるのだろうと
予想していたら、実際そのとおりになりました。
一人逃げられた主役が草原を走っていると
ゾンビが大量に主役一人をめがけて全力疾走してきたところで
ばかばかしくなって見られなくなり、とめました。

冒頭だけでも、大人が全力で走っても追いつかれそうなのに、
どうして小学校低学年が遠くから追いかけっこをしながら
逃げてこられたかが不明です。
また、そうして走りながら、どうして人がいる家を
見極められたかが謎です。
戸締りしてあったから、というのであれば
感染して戸締りしたまま死んだ人もいたことでしょう。

人の気配があったからというのであれば、
ゾンビが人の気配でなぜ襲っていなかったのかの
説明がつきません。
ゾンビに襲われたけれど無事だったのかと思いきや、
襲ってきたら家の壁が簡単に壊されていたので、
襲われていたわけでもなさそうです。

ゾンビに追いかけられながらそんな家に助けを求めたこどもが、
家の中に入ったら安全安心だと思った意味もわかりません。
真後ろに迫ったゾンビから命からがら逃げてきたのに、
家の中に入ったら即座に安心で、
食事をはじめられるものなのでしょうか?

そういうところを考えても、とにかく設定が甘く、
設定なんかどうでもいいから見ている人間に悲惨なシーンを
見せ付けてやろうと企んでいるようにしか思えませんでした。

ゾンビが壁を壊すシーンでは、前作に引き続き
音量がどかんと上がって、それだけで驚かされました。
そういうおどかしはホラーでもスリラーでも
なんでもないと思います。
ただおどかせばいいというだけなら、
日常のシーンを撮りながら、途中で意味もなく、
血みどろの絶叫カットでも入れていけばいいのでは
ないでしょうか。

不愉快で見ていられないほど、つまらない映画でした。