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2012-05-10
パッセンジャーズ
PASSENGERS
2008年 アメリカ
主役はカウンセラーかなにかの女性です。

飛行機事故が起き、大勢の人が亡くなります。
主役はその生き残りのカウンセリングをします。

グループセラピーの中で、それぞれの証言が食い違い、
事故なのか事件なのかわからなくなっていきます。

主役はそれを気にかけながら、事故にあったのに
なにかと陽気な男で、グループセラピーには来ない男に
接近していきます。
この男が準主役です。

主役と準主役はそのうち引かれていくようです。


……というところでやめました。
大体開始から40分程度です。

飛行機墜落が事故か事件か、記憶の食い違いを手がかりに
真実をほじくりかえしていく捜査モノかと思いながら
見ていたのですが、ずっと話が進みません。

それよりも、主役はうっとうしい準主役と
なぜか親しくなっていきます。
カウンセラーかなにかの心理関係のくせに、
クライアントと過度の接触を図った上、
意味もなく恋愛感情を持ちます。

周りの人間もなにか気味悪く絡んできて、
見ていてとてもうんざりしていたところへ、
準主役が主役の家まで来たので辟易して見るのをやめました。

ただ、事故か事件かだけは気になったので
あらすじを調べてみたところ、
そんなのはどうでもよかったようです。

実は事故で全員死んでいて、話は死後の世界。
事故を思い出すうちに自分が死んだことに思い至った人間が
どんどんいなくなっていき、
最後は主役もあの世へ旅立つ、というような
観客をミスリードさせることを目的とした
映画だったようです。

タイトルの『PASSENGERS』も、飛行機の『乗客』と、
あの世への『旅人』という意味をかけているのかもしれません。

準主役の男の行動や性格がもっと違えば、
見られる映画になっていたようにも思います。

途中までとしては、うっとうしくていらいらする、
つまらない映画でした。