1229
2012-05-12
マッドマックス サンダードーム
MAD MAX BEYOND THUNDERDOME
1985年 オーストラリア
世界は近未来の地球で、核戦争により世界がほろび、
ほとんどが砂漠化しています。
主役はそこを放浪している男性です。

主役は車をらくだかなにかにひかせて旅をしていましたが、
砂漠の飛行機に襲われ、すべて奪われます。

追っていくと町があったので入ろうとしますが
お金がないので拒まれます。
主役は肉体労働で払うと言います。
銃の腕がすごいので用心棒志願のようです。

街のボスは、街のエネルギー管理人が邪魔なので
殺して欲しいともちかけます。
主役は受諾します。

エネルギー施設に入り、管理人コンビにけんかを売り、
サンダードームという闘技場で戦うことになります。
主役は勝ちますが、殺せません。

それでも町のボスが殺せというので、
ボス自体が命令したことを主役はばらします。
町のボスは逆上して、主役を殺そうと砂漠に追いやります。

主役は砂漠で死にかけますが、どこかの部族に助けられます。
部族は主役を救世主だと思い、楽園につれていけと言います。
主役は楽園などないのでこのままここで暮らせと言いますが
部族の一部は納得しません。
砂漠を超えて行こうとします。

しかたなく主役は追っていきます。
結局先ほど殺されかけた町が見えたので、そこに行きます。
せっかくなので町の管理人コンビを助けて逆転を狙います。

助け出そうとすると追われたので逃げます。
逃げて、冒頭で襲ってきた飛行機を操縦していた人間の
アジトを発見します。
飛行機でみんなと逃げようとしますが飛行機は飛べません。

主役は飛行機の助走距離をかせぐために、
自分の身を捨てて追っ手に車で正面から突っ込んでいき、
寸前で飛び降りて飛行機を逃がします。
飛行機は飛び立ちます。

町のボスは主役を認めて、帰っていきました。


……というようなお話です。

前半と後半で、なにか違う映画でも見ている気分になりました。
前半は荒れた世界で厄介ごとに巻き込まれ、
そこですったもんだする話、
後半は部族に神のようにあがめられながら、
その部族の人間の尻拭いをするような話です。

前半は動きがあったので見られましたが、
後半になると、何をやりたいのかわからなくなり、
内容もばかばかしくて見ているのがすごく疲れました。

世間知らずの部族連中が、主役が殺されかけた町へ
とめるのも聞かずにでかけて行き、
たどり着く前に死にかけます。
それを救ってももどらずに、結局町まで行きます。
町へ行ったら、エネルギーの管理人を連れ出す話になるのも
どうにもわけがわかりません。

町のボスが取り戻そうとするところを見ると、
実際にエネルギー管理人は、能力のある人間だったようです。
でも、その人間をめぐっておっかけっこをするよりも、
むしろ無能なボス連中を叩きのめして、
主役とその一派で町をのっとり、すこしでもましな町に
再建するほうが健全で当然の流れだったように思いました。

そもそも、主役が町に入るときには
銃の腕前を見せて、早撃ちだと言われていたのに
その設定がまったく生かされなかったことに
かなりの落胆を覚えます。

全体としては見ていて何がやりたかったのかよくわからない、
だるくて微妙な映画でした。