主役は夫、準主役は妻です。
主役は宇宙飛行士選抜で作為的に落とされ、
準主役は仕事での収入を作為的に減らされました。
準主役には足の手術費でお金が必要です。
そんなとき、荷物が届きます。
その後一人の老人が来て、説明します。
荷物はボタンのついた箱で、ボタンを押すと
知らない誰かが死にますが、主役たちに大金が入ります。
準主役は悩んだ末に押してしまいます。
その箱は神様のようなものが人間を試すために与えたもので、
自分の利益のために他人を殺すのは間違っていました。
そこで、罰を与えられます。
こどもが目と耳の機能を失ったままにするか、
ボタンを押した妻を夫が殺すかの二択です。
準主役は殺してといい、主役は殺しました。
……というようなお話です。
道徳の授業用に作られた、たちの悪い話のような感じです。
内容としては、ボタンを押すと知らない誰かが死に、
代わりに自分には大金が入る箱を与えられた人が、
ボタンを押してしまったので、箱を作った神様から
罰を与えられるという程度のものです。
そのわりには、無駄にこどもがちょろちょろしたり、
こどものベビーシッターが思わせぶりに行動したりします。
途中まで誰が押したか隠されているので、
話を盗み聞きしたこどもが押したのかもしれないと
思っていましたが、そんなことはありませんでした。
また、大金を地下室に隠したあと、
こどもが地下室に行ったのでひと悶着あるかと思いきや、
なにもありませんでした。
そういう無駄な内容が多くて、話にはマイナスだったと
感じました。
全体としては、つまらなくはありませんが
おもしろいとも言えない、なんとも言えない映画でした。