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2013-02-10
ワン・ミス・コール
ONE MISSED CALL
2008年 アメリカ
主役は大学生あたりの女性です。

ある日、主役の友人が死にます。
またある日、主役の友人が死にます。
どちらも、死ぬ前に死んだ人からの電話を受け、
そこで自分の断末魔を聞いていたそうです。

さらに周りで死んでいくので警察にいきますが
相手にされません。けれど、一人の刑事が信じます。
自分の妹もそれで死んでいたからです。

着信履歴からたどっていくと、ひとつの家族に行き当たりました。
家を調べたら、母親がこどもを虐待していたようです。
そこで、主役は母親の呪いかと思います。

そのうち、主役にも電話がかかってきたので
どうにかしようとします。

その母親の遺体は見つかっていなかったので
病院に探しにいきます。
超常現象を受けた末に見つけます。
襲ってきたように思えましたが、
逆に守ってくれたようにも思いました。
主役は生き残ります。

けれど、安心している間に、刑事は証拠のビデオを見つけ、
こどもを虐待していたのは母親でなく、
虐待されていたこどもの姉だとわかります。
それを母親が止めて部屋に閉じ込めたところ
喘息の発作が起こり、薬を使おうとしますが薬はなく、
携帯電話で助けを呼ぼうとしますがつながらずに死にます。
そこが発端のようです。

それを知らせに刑事は主役の家に来ますが、
そこで怪奇現象が起こり、刑事は死にます。
主役も殺されそうになりますが、
遺体を見つけた母親の霊が守ってくれて生き残ります。

事件は解決したように見えましたが、
携帯電話がまた鳴り出しました。


……というようなお話です。

たしかに状況も怖く、映像も気持ち悪かったです。
その点では、ホラー映画としてはよかったのでしょう。
途中怖くて見るのをやめたくなりました。

話の筋としては、よくわかりません。
とりあえずミスリードとして、とあるこどもを虐待していたのが
その母親ではなく、その姉というところ。
でも、だからなんなのでしょうか。

なぜ母親は通気口の中で焼け死に、その遺体を見つけたら
殺人霊の姉から守ってもらえたのでしょうか。

なぜ喘息で死んだ殺人霊は、他人の携帯に電話をかけ、
本人の断末魔を聞かせて殺すのでしょうか?

なぜ最初で人が殺されたとき、猫も殺されたのでしょうか?

よくわからない謎は最後まで明かされません。
一応主役は生き残りましたが、最後の最後で
主役のものではない携帯電話がまた鳴り出すので
根本的な解決にはなっていません。
すっきりさせない気味悪さを狙っているなら成功でしょうが、
個人的にはいやな感じです。

映像と話などをあわせ、全体として考えると、
おもしろく見られる感じの映画だったと思います。