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2013-03-14
トゥルー・クライム
TRUE CRIME
1999年 アメリカ
主役は酒飲みで女好きな、独善的な新聞記者です。

コンビニ強盗殺人のような事件を追っていた同僚記者が
死んだので、事件の記事をひきつぎます。
その犯人は12時間後に死刑執行されます。

すこし内容を調べているうちに、犯人は冤罪だと思ったので
調べを進めていきます。
目撃者は凶器を見ておらず、冤罪の容疑が深まります。

犯行現場近くにいた、怪しい一人が犯人だと思った主役は
聞き込みに行きますが、祖母にしか会えませんでした。
怪しい少年は死んでいました。

主役は会社をやめ、妻に家からも追い出されます。
飲み屋でテレビを見ていたら、被害者の父親が
写真を見せました。
そこに映っているペンダントは、怪しい少年の祖母が
つけていたものと同じでした。

これが、強盗殺人の証拠だと、主役は死刑を止めに、
怪しい少年の祖母と一緒に市長か誰かのところへ行きます。

死刑はとめられ、主役は名声を手にしました。


……というようなお話です。

男が冤罪で死刑になると気づいた記者が、
事件の真相をつかんで死刑を止める内容です。

飽きずに興味を持って見られましたが、
無駄に内容をいれてしまった気がします。

家族のごたごたは省いてもよかったと思いますし、
新聞社での不倫やいやみもいらなかったように思いました。
ぼちぼちといやみが入ってくるのが見ていて不愉快でした。

真犯人の祖母は、死んだ犯人のことも無駄にかばっていたのに、
ネックレスが被害者のものだとわかったあと、
主役に連れられていきます。
説得のシーンはカットされていましたが、
ああいう性格だったら、犯人が被害者から奪ったものだと
いわれたところで、「似ているけど別のものだ」とか
「わたしのイニシャルが入っているし、
優しい孫がプレゼントしてくれたのものだ」
とか何とか言って罪を認めないと思います。
前述のいらないシーンは省いて、
むしろどうやって説得したのか、その重要な場面を
しっかり描いてほしかったと思います。

5年は警察が調べたような事件が、
たった12時間で内容が覆るのが、どうもはやすぎて
ご都合主義に思えてなりませんでした。

全体としては意外と面白く見られる映画でした。