1392
2013-03-30
刑事物語2 りんごの詩
1983年 日本
主役は乱暴ではみだしものの刑事です。
北国の警察に飛ばされます。

現地からすこし離れたところで殺人を含む銀行強盗が起こり、
刑事が主役たちの元にやってきます。
事件現場にりんごの種があったので、
手がかりにならないかとりんご研究施設を
紹介してもらうためだそうです。

研究施設に行きますが、手がかりにはならないといわれます。
それでも主役は種を受け取り、日を改めて育ててもらうよう
頼みに行きます。
育ててもらえることになります。
育ててくれるという、研究施設の女性がヒロインです。

主役はヒロインと仲良くなっていきます。
現地のこどもとも仲良くなっていきます。

ある日、新聞に事件の手がかりとしてりんごを育てていると
載ってしまいます。
犯人たちが襲撃しに来て、りんごの種はだめにされます。
発狂したヒロインが悪者たちのバイクにしがみつきますが
振り落とされて後に死にます。

主役はこどもと仲良くなります。
家にも行くようになります。
こどもの家には、変わったりんごの花が咲いていました。

こどもの家の奥さんが犯行を自供します。
借金で夫が自殺したあと、やくざに体を売らされて、
そこで知り合った男たちと銀行強盗をしたそうです。

主役は犯人たちをおびきだすことを決意します。
おびき出して戦います。勝ちます。

事件は決着がつき、こどもは施設にいくことになりました。


……というようなお話です。

今だったら、りんごの種から品種を割り出し、
それがどこで栽培されていて、どの親株と
DNAが一致するのかなどがわかりそうですが、
古い映画なのでだめだったのでしょう。

それはさておいても、いろいろよくわかりませんでした。

まず、りんごの種はまったく役に立たず、
もし育って花が咲いて、めずらしい花だったら
手がかりになるかもしれないと言っているのに、
その種はめずらしい花が咲くことになっているようなのが
なぜなのか疑問でした。

そのりんごの種が発芽したあと、悪者に破壊されたとき、
なぜヒロインが発狂し、悪者のバイクにしがみついたのかが
まったくわかりませんでした。

悪者は銀行強盗のときに警備員を二人殺しているので、
生きていただけでももうけものです。
そこで悪者たちが逃げたあと、すぐに警察に電話し、
犯人の特徴を言うだけでも、もしくはバイクの特徴や
ナンバープレートを言うだけでも
捜査に進展があったろうと思います。

悪者も悪者で、りんごの種が捜査の手がかりに
なるかもしれないと新聞に載ったことで、
わざわざバイクを乗り付けてやってくる意味がわかりません。
そのほうがよっぽど危険度が高い気がします。

その他も無駄に、レイプされそうになるシーンが入ったり
人質にとられている女性が胸出しだったりと
よくわからないお色気シーンが入っていたのは不愉快でした。

全体的に話も映像も安っぽく、映画に入れませんでした。

おもしろいともつまらないとも言いがたい、
なんとも言えない映画でした。