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2013-05-29
エルム街の悪夢
A NIGHTMARE ON ELM STREET
主役は高校生くらいの女の子です。

かつて通っていた幼稚園で、小児性愛者に犯されます。
それを知った大人たちは犯人をおいつめ、焼き殺しました。
大人たちはその事実すべてを隠しました。

ある日、主役の友達が悪夢を見て死にます。
悪夢の中で殺されると現実でも殺されるようです。

最初はそのことに誰も納得していませんでしたが
そのうち主役と男友達は理解します。
どうにかしようとします。

夢で幼稚園が出てくるので探して向かいます。
男が無実を訴えて出てきているのだと思ったのですが、
男は無実などということはなく、
主役を犯した写真が大量に出てきました。

主役はそれまでの眠りで、眠っている間に
悪者の服をつかんだまま起きたら、
起きても手にしていたので、
寝ている間に悪者をつかんで起きようとします。

起こしてくれるはずの男友達も眠って殺されかけましたが
どうにか目をさまし、主役を起こします。
主役たちは悪者と戦い、殺して始末しました。


……というようなお話です。

寝たら夢の中で化け物が襲ってきて、
襲われたら現実でもダメージを受けるというのは
恐ろしげでよかったです。
でも、それを生かしきれなかったように思いました。

化け物は生前、幼稚園児を強姦したことで焼き殺されたようで、
体にやけこげのあとがあるのはわかります。
でも、なぜ急に夢にではじめたのか、
なぜ死んだのに夢に登場し、夢をあやつれるのか、
なぜ同じ幼稚園のこどもを殺していくのか、
なぜ片手に鉄のナイフ爪を装備しているのか、
なぜ夢で傷を受けると現実でも傷を受けるのか、
まったくわかりません。

しかも観客を脅かすシーンでは、
静かなシーンのあと急に動きがあり、
そのときに大きな音で脅かすタイプでした。

こんな、図書館で本を読んでいたら
後ろで紙袋を破裂させられるような行為、
驚きはしますがとてもうるさくて不愉快です。

その大きな音にあわせるためにボリュームを下げると
普段の会話が聞こえなくなるので
どうすればいいかわからずいらいらしました。

全体としては退屈せずに見られましたが、
意味のわからないことが多すぎな上、
音で脅かすシーンが多すぎて、
見ていて納得できない上に不愉快でした。

おもしろいともつまらないとも言えない、
なんとも言えない映画でした。