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2013-09-28
クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち
LES RIVIERES POURPRES 2
2004年 フランス
原題は
『LES RIVIERES POURPRES 2 - LES ANGES DE L'APOCALYPSE』
です。

主役は刑事です。
ある日、変な事件が起きるので調べます。
調べていくうちに宗教がらみのように思います。

さらに人が殺されていきます。
どうやらキリストと12使徒になぞらえているようです。

宗教に詳しい女性も仲間に加えて調べていきます。
殺人は12使徒と同じ名前で同じ職業で殺されていることから
先回りしてとめようとします。

殺されそうな人間を追っていたら、
ちょうど殺しにくるところを見つけました。
銃で撃ちますが殺人者は気にしません。
殺人者をしとめられないまま、殺されそうな人間は殺されます。
犯人も逃げられます。

そのうち、犯人一味のことがわかってきます。
かつての地下壕の一部になにかの遺構があったのですが、
見つけた人間が調べた末、キリスト関係だとわかったそうです。
その遺構の中には、決められた日に開けると効果がありそうな、
キリストの本がありました。
その儀式を邪魔されないためにも
12使徒の見立て殺人のようなものを行っていたようです。

主役たちは突入しますがつかまります。
悪者はキリストの本を手に取ります。
罠が動いて水浸しになります。
悪者は自殺します。
主役たちはどうにか逃げ出しました。


……というようなお話です。

映画『セブン』のような、現代の薄暗い見立て殺人を追っていく
刑事の話になるかと思いきや、中盤から方向がずれて
映画『インディージョーンズ』のような、
いんちき冒険活劇になっていきます。

でも、観客を楽しませる冒険ではなく、
観客をだます方向のいんちきをメインにすえる上、
雰囲気も暗いので全然楽しくありません。

殺人も、殺人自体に意味があってそれを追うというものでなく、
殺人した集団がキリスト教がらみだったので、
よく知ったキリスト教を題材にして
目くらましの殺人を行った、程度の適当さです。

真の目的は、手に入れたらなにかすごい力を手に入れられそうな、
キリスト教の本を、伝説の指定日に開くというものだけ。

しかもその本は石の棺に納められていて、
本を持ち上げたら棺の重さが変わるので罠が作動するというもの。
本の重さはどれだけあって、罠が動くのでしょうか。

罠が発動して本が水浸しになると、
悪者のボスは自殺します。
羊皮紙にインクで書いてあるなら、それくらいの水なら
読むこともできるのではないでしょうか。

何がやりたかったのかよくわからず、
納得できないところも多く、
全体としてはおもしろいともいえず、
つまらないとも言い切れない、
なんとも言えない映画でした。