主役は炭鉱労働者の息子です。
主役は犬を飼っています。
その犬が、金持ちの目に留まります。
犬の名前がタイトルにもある、ラッシーです。
金持ちは犬を売れと言ってきます。
親は家族だから売らないと断ります。
主役の親が勤めている炭鉱が閉山になります。
この先のお金が困ります。
親は家族だと言っていた犬を売り払います。
主役はすねます。
話題に出すと母親が発狂するので口に出せなくなっていきます。
犬は金持ちの家からたびたび脱走します。
主役の親は困ります。
金持ちは犬を連れて、遠くに行きます。
遠くで、金持ちの家の孫娘の手伝いもあり、
犬は脱出します。
犬は家を目指します。
不愉快な人間に捕まったり乱暴されたりしながらも、
ごく一部のまともな人間に助けられて、
最終的に犬は主役の家に戻ります。
金持ちは感心し、主役の一家ごと犬を飼うことにしました。
……というようなお話です。
基本的には不愉快な人間が不愉快な言葉を垂れ流すばかりの、
不愉快な内容です。
ごくたまにまともな人間が出ますが、
だいたいにおいては心無い人間が
のさばっているシーンばかりなので
見ていてとてもうんざりしました。
そんな中で、犬が何個かのエピソードを経ながら
家に帰り、疲れて死にそうになりながらも復活したら、
あとは犬ごと金持ちの家に飼われることになって終わります。
犬は飼い主が変わったら逃げ出して元の飼い主のもとに
戻ったというのに、人間は飼い主が変わっても喜んで
あたらしい飼い主の下でしっぽをふったという、
皮肉なのでしょうか。
基本的にはまったくおもしろみのない話です。
全体としては不愉快さが前面に出すぎて、
どちらかといえばつまらない方向の映画でした。