1450
2013-10-11
バンテージ ポイント
VANTAGE POINT
2008年 アメリカ
主役は大統領の警護をする男です。
すこし前撃たれましたが復帰しました。

主役の同僚が悪者です。

主役の同僚は手下の女たちを使い、
元特殊工作員の男の弟を誘拐しました。
その弟で脅し、特殊工作員の男に大統領を誘拐させようとします。

主役の同僚はテロのうわさを流し、
人前で演説する大統領を替え玉にさせました。
その替え玉を、テロに対するおとりだとわかった上で、
ビルに仕掛けた無線操縦の銃で殺し、広場を爆破しました。

本物の大統領は元特殊工作員の男が連れ出します。
周りの人間や、警備本部は皆殺しにします。
元特殊工作員の男の弟はすでに殺されています。

元特殊工作員の男と主役の同僚は、
大統領をさらっておしこんである救急車との
落ち合い場所に向かいます。

広場にもいた刑事が出てきますが、元特殊工作員の男が殺します。
元特殊工作員の男は、そこに駆けつけてきた主役に殺されます。
元同僚も逃げようとしますが、主役が撃った弾にあたり、
車の運転をしくじって事故死します。

その後、広場で爆弾騒ぎがあったことで
迷子になっていた女の子が道路に飛び出してきて、
大統領をさらって走っている救急車がよけようとして横転。
主役が駆け寄って大統領を発見し、
生きていて襲ってこようとした誘拐犯を撃ち殺します。

大統領は生きて戻りました。


……というお話です。

二度目の映画でしたが、内容は結構忘れていました。
短い間に、同時に存在して同時に行動していた何人かのようすを
それぞれ見せていく内容です。

結論としては、広場で偽大統領をわかっていながら撃ち殺し、
広場で爆弾を爆発させて大統領をさらった悪者の計画が、
広場で爆弾を爆発させたことによって発生した迷子により
失敗してしまった、という感じです。

一番の問題が元特殊工作員の男です。
これが悪者の計画の中でもっとも大きな役割を果たしました。

大統領が隠れるホテルの、警備担当者や警備本部の人間、
大統領の警護の人間を皆殺しにしてきます。
数十人が殺されました。

行動の原因は弟がさらわれたことですが、
そうやって人間を殺したところで、
テロリストが弟を生かして返すわけないことなんて
わかるでしょうに。
悪者のかなりいいところと接触できていたので、
その連中に首輪型の爆弾をつけたり、
作戦中はずっと弟の声を確認したりしなければ、
敵の命令に従う意味はないと思いました。
そこがとても気分が悪かったです。

また、最後にこどもが道路に飛び出したのを、
よけようとする意味もわかりませんでした。
あれだけ簡単に、元特殊工作員の男を殺し、
広場にいた老若男女を無差別に殺していたのに、
なぜたった一人のこどもを避けようとしたのか
統一性のなさが納得できません。
あそこはあれだけ非道なことをやった犯人なら、
同じく非道に跳ね飛ばして走るシーンだと思います。

それならむしろ、隣の車線にこどもが飛び出して、
それを避けようとした一般者が突っ込んできて悪者が死ぬ、
というほうが自然ですし、因果応報の感じも
強まった気がしました。

悪い冗談のような話でしたが、緊迫感があったので
考えずに見ている分には意外とおもしろかったです。