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2013-10-12
ブリット
BULLITT
1968年 アメリカ
主役は刑事です。

ある日、重要な証人の護衛をするように言われます。
主役は相棒を護衛につけます。
その夜、証人はホテルの部屋のチェーンを自分からあけ、
殺し屋に撃たれます。相棒も死にます。

病院に殺し屋が来ますが、どうにか追い払います。
病院で証人が死にますが、主役はそれを隠します。
こっそり警察の死体置き場にしまいます。

証人の遺品を調べていたら、大量の外国用お金が出てきました。
主役は、証人は外国に行くつもりだったと気づきます。
証人が別人であったことにも気づきます。

証人は偽物で、本物は入れ替わって外国へ行くつもりでした。
主役は追います。

飛行場で逃亡証人を追います。
飛行機に乗ったので飛行機に乗ります。
主役が飛行機に乗り込むと、気づいた逃亡証人が
飛行機から飛び降りて逃げます。
主役は追います。

打ち合いになってさらに追い、飛行場の建物に入ります。
そこで主役が撃ち殺します。

逃亡は阻止しました。


……というような内容です。

まったく同じか、ほとんど同じ内容の映画を見た気がします。
古い映画ですし、こちらがオリジナルだったのでしょうか。

話はあまりよくわかりませんでした。

マフィア関係の男が組織の金を横領して、
それがばれて殺されそうになったので、
マフィアのことを証言するから守ってくれと
なにやら偉い人に言います。
偉い人はそれを受諾し、警察に守るように言います。

マフィアは裁判で証言されては困るので、
裏切り者を殺そうとします。
裏切り者は自分が殺されないように、替え玉を立てます。
マフィアは替え玉に気づかないので
替え玉を殺そうと躍起になります。

というところまではわかります。

でも、殺し屋がどうどうと主役を追ってきて殺そうとするのが
よくわかりませんでした。
裏切り者をかくまっているから居場所を吐かせようとするなら、
こっそりせまるなり、奥さんを人質にするなり、
もっとそれらしい手があるはずです。
ばれて自分たちがつかまる手段をとろうとするのは
どうなのでしょうか。

それから、本物の証人が飛行機の中にいるとわかって、
飛行機の中で遠くから犯人と見つめあいながら
だらだら歩くシーン。
相手と自分がお互いを認識しているのに
主役がのろのろ歩いているので、相手は飛行機から逃げます。

だらだら歩いているのは意味があるのかと思ったのですが、
まったくなくて、その後の逃走劇につなげたいだけ
だったようで、とてもお粗末でした。
座っている間に横に行き、身柄を確保すべきでしょう。
主役の刑事としての資質を疑います。

しかもそのあと、発砲しながら相手が逃げるので、
追い詰めて射殺します。
あれは生かしておいて証言させるのが目的では
なかったのでしょうか。
なにか意味があったのか頭をひねりましたが、
適当に見ていたせいか、よくわかりませんでした。

途中で主役の妻が、主役のいる世界は人殺しばっかりで、
主役も人の命をなんとも思っていないなど、
非難する場面も出てきますが、うっとうしいです。

退屈はせずに見られましたが、なんだかすっきりしません。
全体としては、どちからと言えばおもしろく見られる方向、
程度の映画でした。