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2013-11-08
山猫は眠らない2 狙撃手の掟
SNIPER 2
2002年 アメリカ
舞台は現代あたりのアメリカで、
主役は現役を引退したスナイパーです。

『山猫は眠らない』が前作で、
設定は前作から引き継いでいるようです。
日本語吹き替えの声が違いましたが、
主役は同じ人間のようです。
主役は前作で指を傷つけられ、
そこからしばらく時間がたって目も衰えています。

ある日、主役の元に国家組織の人間がやってきます。
公にはできない暗殺をやってくれと言います。
任務をやり遂げたらなんでもしてやるという相手に、
どうせ戻れないからそういうんだろうと返しながら、
主役は現役時代の階級を求めます。
受け入れられたので任務を引き受けます。

相棒として、死刑間際の男が来ます。これが準主役です。
準主役は凄腕でしたが、かつての任務で外道なことを行い始めた
味方側の人間を殺してしまったために死刑宣告を受けました。

主役たちは外国に行き、協力者と会います。
暗殺をやりとげます。

逃げだしますが、準主役がやる気なく走ってつかまります。
主役は脱出せずに戻ります。
協力者に言って準主役を助ける方法を探ります。
協力者は3人だけの地下組織の1人で、
主役は一緒に行動することになります。

準主役がつかまったことが話題になり、
秘密刑務所の存在があきらかになりそうな敵国は、
準主役たちを別の場所に移送します。

主役たちはそこを襲って準主役を助け出します。
一緒に別の男がついてきます。
準主役と地下組織メンバーは、この男を助け出すのが
任務だったようです。
準主役はこのためにわざと捕まったのだとか。

主役たちは脱出ポイントを目指します。
協力者は街に帰します。

脱出ポイント近くでは敵のスナイパーがいます。
敵のスナイパーを探して殺そうとします。
準主役が撃たれます。
主役は敵のスナイパーを見つけ、撃ち殺します。

ヘリが来たので乗り込みます。
中で準主役は死にました。


……というようなお話です。

前半は暗殺に成功するまで。
後半はつかまった準主役を助けて脱出するまでを描きます。

大体の映画からすると、協力者の女性が敵の内通者だろうと
思いながら見ていたのですが、そんなことはありませんでした。

また、戻ってこられない任務ということからすると、
任務を出してきた味方の上のほうが、
敵の上のほうと手を組んでいて、
主役たちを敵に捕まえさせて公開処刑させることで
国際的な対面を保つなどの両者が得をするという
いけにえ的存在にさせられるかもしれないと
思っていましたが、そんなこともありませんでした。

主役に命じられていたのは暗殺と帰還だけで、
準主役に命じられていたのは暗殺の手伝いと、
その後つかまって秘密刑務所にいる男と
移送中に脱出して帰還することだけ。
敵の真っ只中に入るから生きて帰れなそうというだけの
ごく単純なことでした。

主役たちに任務を出した連中は、
一度見失った主役たちが生きていて、戻れそうだと知ると
迎えのヘリを出してやれ! と喜んで言うほど裏がなかったので
見ていて気が楽でした。

準主役も死刑囚になったのは、味方に属していた人間のくずを
撃ち殺したからという罪のなさです。

味方は味方、敵は敵でわかりやすいのがよかったです。

全体としてはおもしろく見られる感じの映画でした。