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2013-11-13
コントロール
CONTROL
2004年 アメリカ
舞台は現代のアメリカで、
主役は凶悪な死刑囚の男です。
準主役は薬を開発する男です。

準主役は研究の一環で、死刑になる主役を同意の元ひきとり、
性格を変える薬を与えます。

準主役たちのチームは主役をとじこめ、
投薬と観察を続けます。
そのうち、主役が穏やかになっていきます。

準主役は主役を施設から出し、町の部屋を与えます。
主役はそこで生活をし、自分が傷つけた人間に
会いに行って謝ったり、女性と親しくなったりしていきます。

けれど、会いに行って謝った被害者の兄が
主役を見つけて追ってきます。
女性とデートで行っていた遊園地にもやってきます。
いったんは逃げますが、また来ます。

準主役チームの人間を殺して、被害者の兄は逃げます。
主役を連れています。
被害者に合わせて、主役の非道さを自分から言わせた後、
殺すつもりです。

殺されるのを被害者が止めます。
主役は逃げます。
病院をおそい、精神を沈める薬を奪おうとしますが
準主役チームの人間が殺そうとしてきます。
返り討ちにして殺します。

準主役に電話をかけ、薬をくれるよう言います。
準主役は受け入れます。

準主役は自分の家に連れて行き、薬を渡しますが
主役は足りないといいます。

準主役は研究所に電話をして、残りの薬を全部持ってくるように
チームの人間に言います。
チームの人間は、主役を追っている人間にばらします。

チームの人間たちが準主役の家に来ます。
主役を殺すつもりです。

チームの人間は、主役に与えた薬は偽薬だと言います。
主役の性格の変化は、主役自身によるものだと言います。
準主役は知りませんでした。

準主役と主役は、協力者の助けを得て、車で逃げます。
チームの人間は追ってきます。
湖に突き落とされます。
湖の中で車から出て、岸に上がります。

準主役は、主役を逃がそうとします。
薬は偽物だったと告げます。

主役をチームの人間が撃ち殺します。
主役は、自分が変われたのは、準主役の影響だと言います。
主役は死にます。

その後、準主役はあたたかな犯罪者厚生施設かなにかの
人間になったようです。


……というようなお話です。

序盤から中盤あたりまでは、犯罪者への投薬が行われる場面で、
中盤から終盤あたりまでは、犯罪者が薬で本当に変わったのか、
それとも薬で変わった振りをしていて、
別の行動を起こそうとしているのか、という内容が描かれます。

視聴者の立場が安定しないので、何をどう見ればいいのか
微妙な気分で見続けました。

最終的には、何かをたくらんでいるようにも見えた
薬の開発者の男一人だけが最初から最後までいい人間で、
犯罪者の男は薬によってまともになっていました。

でもその薬は偽物だったので、犯罪者の男にとっては、
自分を信頼し、友達のように付き合ってくれる、
薬の開発者の男こそがなによりの薬だったのでした、
というオチです。

そこに行くまでが長すぎて微妙でした。

また、プラシーボを使って薬の効果を
試しているとのことでしたが、
おそらく
・攻撃性を穏やかにする薬だと言って本物を飲ませる郡
・何も言わずに本物を飲ませる郡
・攻撃性を穏やかにする薬だと言って偽薬を飲ませる郡
・何も言わずに偽薬を飲ませる郡
くらいを作って実験しているのでしょう。

今回のメインが絡むのは、3番目の、
『攻撃性を穏やかにする薬だと言って偽薬を飲ませる郡』
でした。

でも、薬の開発者の男は、その他の郡について
情報を持っていません。
行われていることすら知りませんでした。
その上なぜか、偽薬を飲ませるほうにのみ、つけられています。

なぜ、そんなことになっているのでしょうか?
実はたいした地位にいない男なのでしょうか?

そこらへんの設定もよくわからず、
なんだか納得できませんでした。

全体としては退屈せずに見られましたが、
ラストのオチまでがとても長く感じられたので、
どちらかと言えばおもしろい方向、程度の映画でした。