1483
2013-11-29
トレマーズ3
TREMORS 3: BACK TO PERFECTION
2001年 アメリカ
舞台は現代のどこか荒野っぽい田舎町です。
主役は銃火器が好きな男です。

田舎町にはかつてミミズの化け物のようなものが出たので
それを微妙な観光資源としていました。
けれど本当に出現しました。

数人殺されます。

退治しようとしたら、役人が殺すなと言ってきます。
捕まえたら大金を出すと言ってきます。
主役たちは引き受けることにします。
一匹生け捕りにして残りは殺すことにします。

主役が化け物に食べられます。
けれど死なないうちに残った人間がミミズの化け物を誘導して
地面の壁に当てて殺します。
主役は生きて戻ります。

翻弄されたり襲われたり、石の上に追い詰められたりします。
途中、ミミズの化け物は地上に出て、
食事して分裂したり、変態して空をロケットジャンプしたり
翼で飛行したりとむちゃくちゃな性能を見せ付けます。

主役の家に戻った主役たちは、たいした準備もないうちに
襲われます。拠点を燃やして脱出します。

それでも残りは追ってきます。
主役たちは、化け物の体内に噴射ジャンプ用の
発火性ガスがあるのを思い出し、
火をつけたもので攻撃し、それに引火させて殺します。

武器が尽きて最後の一匹に追い詰められると、
振動発生器をつけて、巨大ミミズの化け物タイプに
共食いさせて殺しました。

巨大ミミズタイプは殺さずに残すことにしました。
これがいることによって、地上げ屋が土地を買っても
開発できなくなるので、地上げ対策にもなるからです。


……というようなお話でした。

冒頭で、化け物を観光資源としてしまうところ、
最後で生け捕りにした化け物を学費として売り飛ばすところは
今までの化け物映画にはない発想と、
化け物すら越える人間のしたたかさを出していて、
思わずにやっとしてしまいました。

また、序盤で化け物を倒そうとしたら、
生物保護法みたいなものにひっかかるので殺すなと
役人が言ってくるところも、ありそうなばかばかしさが
描かれていて笑ってしまいます。

それから中盤で主役が化け物に食べられるところ。
いきなり主役がやられてしまって、「ええっ?」と
思わず声を上げてしまいました。
結局は無傷で生きていましたけど。

そんなこんなで、見所はぼちぼちとあります。
よくある、謎生物に襲われるパニック映画は
まじめに映画を撮ろうとしているせいで
逆に甘さが出てB級やC級っぽい感じになってしまいますが、
これはまじめに撮ろうとしていない気がします。
元から、ばかばかしいB級映画を撮ってやる、と
狙ってB級映画にしている気すらします。

どこか突き放したようなばかばかしさがちりばめられているのが
気楽でいいです。まじめに見なければ楽しめました。

全体としては、意外とおもしろく見られる映画でした。