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2013-12-06
アルマゲドン2012 マーキュリー・クライシス
COLLISION EARTH
2011年 カナダ
舞台は現代のヨーロッパあたり。
主役は政府の天体関係の施設で、地球に衝突してくる星の軌道を
そらす装置を作っていたものの、途中で首になりました。

ある日、星の動きが怪しくなっているのに気づきます。
水星が変な動きで地球にぶつかろうとしています。

太陽風のようなものの影響で、鉄を含んだ岩に磁力がつき、
地球の磁力に引かれて落ちてくるのだそうです。

それに気づいた主役と友人は、かつて首になった施設に
いきますが、上司に嫌われていたので相手にされません。
上司は主役の装置を使わず、ミサイルで壊すと言います。
主役は、ミサイルを打ったら破片が地球に落ちてきて
大変なことになると言います。

主役は家から星そらしマシンの改良したプログラムを
とってきて再交渉するために帰ります。

一方、自宅近くでは、改造無線機を作った若い男と若い女が
電波ジャックして適当に放送を流していました。
この、改造無線機を作った男が準主役です。

その無線機に、水星そばの宇宙船に乗っている主役の妻が出した
SOSの電波が入ります。
主役の妻以外の乗組員は死にました。
準主役は主役の妻に言われて、主役がいた施設をめざしますが
入り口で追い返されます。

次に指示されて主役の家に向かいます。
主役と準主役が出会います。

主役が主役の妻と話していて大筋をつかんだところで
改造無線機が壊れます。

準主役は無線機の修理に、主役たちは星そらしマシンを
使うために行動することになりました。

主役たちは元の施設に行ってまた追い返された後
道路を走っていたら倒れている男を見つけます。
主役の友人が近づいたら襲われて、車を奪われます。

奪った車で走り出した男はその直後、
迫ってくる星の影響で事故を起こし、死にます。
その後、主役の友人も転がってくる車にぶつかって死にます。

準主役たちは改造無線機を直しに近くをうろつきます。
飛行場でパーツを見つけて取ると、持ち主に銃で襲われます。
どうにか逃げます。

主役と落ち合います。
主役の妻と連絡をとり、妻に星そらしマシンを
使わせようとしますが、地上側からいったんデータを送らないと
使えないことがわかります。

主役たちはどうにか送り、主役の妻にまかせようとしますが
動きません。
四苦八苦している中で、また迫ってくる星の影響で
空から車が降ってきたので事故を起こし、
準主役の友達である女性が死にます。

主役の妻が危険をおかし、星そらしマシンを使うことにします。
どうにか使って星をそらしました。
主役の妻は生きていました。


……というようなお話です。

どこかで見たようなシーンや、どうしようもないシーンが
意外とあって微妙な気分になりました。

たとえば、相手に拳銃を突きつけられるシーン。
守衛に突きつけられるなどで5・6回も銃を向けられました。
何回か出てくると、またか という気分になります。

それに、車を奪う男。
映画『サイレント・ワールド 2012』では、
氷に覆われる町から逃げようとする主役たちが乗った車を
男が襲って奪って逃げます。
その直後に車は氷のせいで水に沈み、男は死にます。

この映画では、主役たちが乗った車を男が襲って奪って逃げると、
その直後に車はやってくる隕石のせいで空に飛び、
男は死にます。

星が落ちてくるというのもすでにある題材です。

同じく星が落ちてくる映画、『アルマゲドン』では、
小惑星が落ちてくるのに対して核爆弾で攻撃する案が
出されますが、登場人物は、核爆弾では表面が壊れるだけで
惑星は壊せないから、中心部までもぐって深いところから
破壊するという話になります。

でもこちらの映画では、普通にミサイルを打って壊そう、と
偉い人が言って実行します。
本当にミサイルで壊せるものだったのでしょうか。

そして主役の作った星そらしマシン。
どういう仕組みで星をそらすのかよくわからない上、
おそらく一機だけですごい力でやってくる惑星を
衝突軌道からそらせてしまいます。
すごいやすっぽさでした。

星が磁石になっていて、それが近づいてくるから
鉄のものが空にあがるというのですが、
そこで持ち上がるのが車ばかりというのもすごいです。
あれだけ重い車が持ち上がるのなら、
金属を使っている無線機やペン、
銃などが空に吸い上げられていいのではないかと思いますが、
そういった描写は出てきません。
吸い上げられたあと落ちてきたら迫力が出ると考えたのか、
かたくなに車だけです。

人も、対して意味がなく死んでいきます。
主役の妻が乗っている宇宙船の乗組員や、
主役の友人、準主役の友人です。

見ていると、雰囲気だけで作った雰囲気映画
みたいな気がしました。

ただ、緊迫した感じは出ていて、内容にあきれながらも
飽きずに見続けることができました。

全体としては、どちらかと言えば
おもしろく見られる方向の映画でした。