1498
2013-12-27
アダム −神の使い 悪魔の子−
GODSEND
2004年 アメリカ・カナダ
主役は教師です。

ある日、主役のこどもが車にはねられて死にます。
すると妻の恩師が、死んだこどもの細胞を使って
クローンを作らないかともちかけてきます。

主役たちはのります。
手術を受けて、こどもが生まれます。

けれどそのうちこどもがおかしくなっていきます。
観察しているうちに、こどもが変なことを言い出します。
こどもが知るはずのないことも言い出すので、
それを調べていったら実在していた人間にたどり着きました。

気違いのこどもは、主役の妻の恩師で、
クローンを作らないかと言ってきた男でした。

恩師は主役のこどものクローンを作る振りをして、
自分のこどものDNAも混ぜていたそうです。
そのせいで主役の息子が別人格を持つような感じに
なってしまったようです。

主役は恩師を問い詰めに行きますが半殺しの目にあいます。

その後は家族で引っ越しましたが、息子の気違いの芽は
そのまま根付いています。


……というようなお話です。

タイトルと冒頭のあらすじを見て、
人類最初の男が現代によみがえり、実はそれは悪魔だったと
伝えるような、ありがちな悪魔崇拝映画かと思いましたが
まったく違いました。
聖書のアダムとは一切関係ありません。

主役のこどものクローンを作ろうとしたら、
気違い教授が気違い息子のDNAを混入させたせいで、
クローン人間がだんだん気違い化していった
というだけの内容です。

なんとなく薄気味悪い感じは漂っているので、
ホラーとしてはおもしろく見られる感じでした。

でも、話を考えると、わけがわからなくなります。

主役の息子のクローンが変だとわかってくると、
おそらく別の人間のDANを使ったんだろうと思えてきますが、
わたしは主役の妻と恩師が不倫していて、
二人の受精卵を使ったのだろうと思いました。
でも、主役の妻は関係なく、
ただ妻の恩師の、死んだ気違い息子のDNAを使っただけでした。
そこの意味がよくわかりませんでした。
なぜ、主役の妻で実験しなければならなかったのでしょうか?

妻の恩師は、不妊治療をやっていたらしいです。
それなら、そこで受精卵を作るときに、自分のこどものDNAを
組み込む操作をすればいいだけです。
不妊治療をしにくる人は数多くいるでしょうから、
何十人だって試せます。

それをせずに、なぜ実験が主役たちなのか。
その意味がまったく説明されないので、
最後の最後で急激につまらなくなります。

全体としては、どちらかと言えばおもしろく見られる方向、
程度の映画におさまりました。