舞台は一昔前のアメリカあたりで、
主役は金に汚く意地の悪い老人です。
主役は守銭奴で周りを傷つけますが、
あるときかつての死んだ友人がやってきて、
改めるように言います。
さらにその後、過去・現在・未来のクリスマスの精霊が来て
主役や周りの人間たちのことを主役に見せます。
その結果、主役は今悔い改めようとし、
周りから好かれるような人間になっていくのでした。
……というようなお話です。
小説『クリスマス・キャロル』を元にした映画です。
小説自体は映画の中にも出てきます。
原作への敬意をあらわしたかなにかでしょうか。
話は小説と同じで、意地の悪い守銭奴が
友人の幽霊とクリスマスの精霊たちに救われて
自分にも周りにもよい金持ちになるというものです。
序盤は主役の嫌味シーン、中盤は精霊たちといろいろ見るシーン、
終盤は主役がごきげんになるシーンといった感じの
構成になっていて、序盤は嫌な気分になりました。
終盤に近づくにつれ、良くなっていきました。
ただ、この話で、主役の嫌味な老人が
友人に助けられ、お金に助けられて
いい人生を歩むようになっていくところが多少ひっかかりました。
この主役とは違い、お金もなくてただ嫌味なだけの人間は、
救われることがないのではないでしょうか。
お金があったからお金を稼ぐために、
普通の人よりも恨みを買ったとも考えられますが
なんとなくすっきりしません。
ただ、全体としてはおもしろく見られる感じの映画でした。