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2014-01-27
アメリカン クリスマス・キャロル
AN AMERICAN CHRISTMAS CAROL
1979年 アメリカ
舞台は一昔前のアメリカあたりで、
主役は金に汚く意地の悪い老人です。

主役は守銭奴で周りを傷つけますが、
あるときかつての死んだ友人がやってきて、
改めるように言います。

さらにその後、過去・現在・未来のクリスマスの精霊が来て
主役や周りの人間たちのことを主役に見せます。

その結果、主役は今悔い改めようとし、
周りから好かれるような人間になっていくのでした。


……というようなお話です。

小説『クリスマス・キャロル』を元にした映画です。
小説自体は映画の中にも出てきます。
原作への敬意をあらわしたかなにかでしょうか。

話は小説と同じで、意地の悪い守銭奴が
友人の幽霊とクリスマスの精霊たちに救われて
自分にも周りにもよい金持ちになるというものです。

序盤は主役の嫌味シーン、中盤は精霊たちといろいろ見るシーン、
終盤は主役がごきげんになるシーンといった感じの
構成になっていて、序盤は嫌な気分になりました。
終盤に近づくにつれ、良くなっていきました。

ただ、この話で、主役の嫌味な老人が
友人に助けられ、お金に助けられて
いい人生を歩むようになっていくところが多少ひっかかりました。

この主役とは違い、お金もなくてただ嫌味なだけの人間は、
救われることがないのではないでしょうか。

お金があったからお金を稼ぐために、
普通の人よりも恨みを買ったとも考えられますが
なんとなくすっきりしません。

ただ、全体としてはおもしろく見られる感じの映画でした。