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2014-05-15
アルマゲドン2009 彗星衝突!
POLAR STORM
2009年 アメリカ
舞台は現代アメリカで、主役はなにかの野良学者です。

ある日、地球に隕石が落ちます。
そのせいで地磁気が乱れ、ものすごい静電気が断続的に
発生するようになりました。
機械を手にしたまま静電気を受けると黒焦げになり、死にます。

主役はその変化に気づき、このままでは地球が滅ぶと言いますが
周りはまったく信じません。
けれど緘口令がしかれていたにもかかわらずそれを口にしたため
主役は大統領含むお偉いたちの前に連れて行かれます。

主役は危険性をまた説きますが、相手にされません。
けれど主役が予言した事象が起こり始めたので
大統領は主役を信じて、対策を聞くことにします。
主役の父親が軍のお偉いさんだったことも有利に働きます。

主役は、隕石の衝突で磁場が狂ったので、隕石があたった
反対側に同じような衝撃をあたえれば磁場が戻るといいます。
原爆を爆発させて衝撃を起こそうと提案します。

それにより戦闘機が出発しますが、磁場の異常で墜落します。
打つ手なしかと思われましたが、今度は潜水艦で
海の底に行き原爆を使おうと提案します。

最新機器装備の潜水艦は磁気の異常で使えなくなっています。
アナログっぽい潜水艦をロシアが持っていたので
共同作戦を開始します。
作戦が成功したところで、潜水艦は爆発の衝撃から逃れられず、
みんな死ぬことはわかっています。

主役たちは危なくなりながらも、原爆を爆破させることに
成功しました。

死にそうになったところで、海底火山の爆発の向こう側に
入ってしまえば原爆の衝撃をやりすごせるかもしれないと
思いつき、試してみます。

試みは成功し、主役は生きて帰りました。

同時進行で主役の息子と再婚した妻は、危ない磁場の場所から
逃げようと車で走り、悪者に車を奪われたり車が壊れたり
車を治したりして逃げられました。


……というようなお話です。

どこかで見たような雰囲気の映画でした。

車を止めていたら悪者が来て車を奪っていくというのは
世界が凍る映画でも似たシーンがありましたし、
信用されない科学者が最終的には信用されたり
すごいことをやったりするのは、大きな竜巻かなにかがくる映画
などでも見ました。

あたらしいものはありませんでしたが、危機にあい、
それを回避するという大筋で退屈せずに見流せました。

気になったシーンはいくつかありました。
空中の放電というものがどういうものなのか今ひとつ
わかりませんでした。

車は落雷にあっても電気を逃がすと言われている乗り物です。
エンジンを切ればそれで乗っているものも車自体も
放電から逃れられるというような描き方をしていますが、
それだけでいいのでしょうか?
なぜエンジンを切っただけで誰も窓を閉めようとしないのか
個人的にはとても疑問でした。
電子レンジのようなマイクロウェーブが来るのなら、
体に金属がついていたらそこが放電して焼けるという感じで、
動いている機械というのは関係ないように思います。

それから、車に乗り合わせた男性が、ペースメーカー異常で
心臓麻痺を起こしてしまうところ。

なぜペースメーカーが異常になったとわかったあと、
危険な地域の病院に行きたがるのか理解できませんでした。
また、心臓麻痺になっているとわかるのに、
誰も心臓マッサージと人工呼吸をしようとしないのかが
本当に疑問でした。

ペースメーカーが壊れたから死んだ、ではなく、
ペースメーカーが壊れたから、安全な地域の病院にいくまで
交代で心肺蘇生法、CPRを行おうと考えるほうが普通では
ないのでしょうか。

男性が死んだらいきなり埋葬したようですし、とりあえずあと
一時間あれば安全な地域の病院につけると言っていたのですから、
遺体をつれていってもいいのではないでしょうか?
これは遺体を重要に思う日本人だからの考えで、
アメリカ人は違うのかもしれませんが、納得できませんでした。

全体としては地球崩壊で悲しくなり、どこかで見た感じに
盛り上がらず、流して見る分には見られる感じの、
おもしろく見られる感じ、程度の映画でした。