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2014-06-11
激突!
DUEL
1971年 アメリカ
舞台は1970年代くらいのアメリカの田舎、
主役は中年男です。

主役が田舎の道路を走っていたら、長くて大きいトレーラーが
前を走っていました。
それを追い抜いたら嫌がらせをしてきました。
主役が食事に寄ったりガソリンスタンドによったりしても
執拗に追いかけてきます。

途中から明らかな殺意を感じて逃げますがずっと追ってきます。
最終的にはトレーラーの運転ミスでくぼ地に落ちて
トレーラーは動かなくなりました。

主役はほっとしました。


……というようなお話です。

有名な映画らしいのでどうにか見ましたが、ものすごく
わざとらしく、だるくて見終わるのに二日かかりました。
とにかく出てくる人間、やる行動に説得力がありません。

たとえばトレーラーに追われた主役がどうにか休憩所に行き、
警察に電話をかけていると、電話ボックスにトレーラーが
突っ込んできて電話を壊します。
ついでにそばの店も壊します。

店が壊されたことで飼っていた蛇やとかげが逃げ出し、
店主の女性は怒鳴ります。
「どうするのよこれ! わたしのとかげちゃんが!」
というようなことを、主役に。

なぜそうなるのかまったく理解できません。
そこはまず家が壊れたことを嘆き、何をするんだと
トレーラーに怒鳴るのが普通でしょう。
蛇もトカゲも死んでいなくて逃げ出しただけなら、
なにを困ることがあるのかと思います。
これで完全に犯罪行為が立証できるのですから、
店主も通報すればいいのにと思いました。

全編そんな感じで、大体が主役をばかにし、
主役もまともな行動を取らず、大変になるようにばかり
行動します。
映画制作者のご都合主義しか伝わってこない、
見ていて苦痛でだるくなる、つまらない映画でした。

似た感じの映画に『ロードレージ』があります。
車に追われるのは同じですが、『激突!』にはフットボール選手
などは出てきません。
最後まで車に乗っていた犯人もわかりません。