舞台は現代アメリカの田舎町あたり。
主役は医者をやっている中年男性です。
ある日、町の人間がいっせいに気絶します。
事件になったところで、何もなかったように起きだします。
その後、気絶した女性はみんな妊娠しているとわかります。
みんななぜか生む気になってしまい、生みます。
生まれたこどもたちは知能が異常に高く、
さまざまな超能力を使います。
こどもたちはもっぱら、自分たちの害になる人間を
操って殺していきます。
ほかの町でもそういう事件は起こっていて、
こどもたちを殺しているそうです。
ある日、研究者の女性は、軍の対処部隊がやってくると告げます。
主役は自分の妻から生まれた子を守ろうとします。
主役は妻にこどもを連れ出させ、自分はこどもたちと一緒に
爆弾で自爆して死にます。
人間的な感覚のないこどもたちのうち、
主役のこどもは自分とペアになるはずだった相手を
なくしているので悲しみを理解し、多少人の心があったようです。
……というようなお話です。
宇宙人かなにかの工作によりできたこどもは、
全員ひとつの意識にアクセスしているようです。
それは神の作った形に反するものである、というのが
いいたいことのひとつで、
もうひとつは、悲しみを知ると人の痛みもわかり、
共感できるようになる、というものに思えました。
でも話の大部分は、薄気味悪く口と性格の悪いこどもたちが
周りの人間を超能力で殺していくだけのもの。
正直見ていて気分が悪いうえに、話もおもしろくありません。
不気味さと残虐さは出ていたので、そういうものだけが
好きな人にはいいかもしれません。
全体としてはおもしろいともおもしろくないとも言いきれない、
なんともいえない映画でした。