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2014-10-30
インデペンデンスデイ 2014
舞台は現代アメリカ。
主役は大統領の弟である、消防士の男です。

ある日、アメリカ独立記念日に、地中から機械が現れます。
どうやら宇宙人の機械のようです。
機械はUFOを出し、UFOはあたりを襲い始めます。
大統領の乗っていたヘリコプターも落とされました。
大統領は生きていました。

主役は町のようすを見に行こうとして車を走らせる最中、
女性の科学者か何かを拾います。
女性化学者はなにか装置持っています。
UFOに向けて打ったら、UFOは落ちて壊れました。
装置は音波的なものを出すもののようで、
UFOをリモートコントロールしている電波のようなものを
遮断したので操作できずに墜落させたようです。

主役たちは車で進んでいるうちに同僚と出会いますが
同僚はUFOに殺されます。
その後、最初で別れた甥っ子やその彼女、その友人と出会います。
甥っ子の友人は怪我をしています。

主役たちはみんなで軍の基地へ行きます。
基地も壊されています。
甥っ子の友人は掃除機のようなUFOに吸い込まれて死にました。
主役たちは逃げます。

大統領は生き延びた後、川から上がって民家に助けを求めます。
民家にいた男はクラッカー的な人物で、変な通信網を
持っていました。
いまや施設が破壊されてつながらなくなった回線を、
独自技術で保持しているようです。
大統領はそれを利用して、連絡のつかなくなった基地などに
指令を出そうとします。

大統領がいない政府中枢では、副大統領が実験を握って
好き勝手しようとしていました。

大統領が連絡をとっていると、回線の不調で連絡が
つかなくなります。
別の手段をとるために、大統領たちは仲間の家に
部品を取りにいきます。

部品を取りに言った帰り道、主役たちと合流します。
女学者の装置を改造する材料などもちょうどよく
そこにあったようで、反撃の態勢を整えます。

女学者の装置を、撃墜したUFOの動力につけて、
それを母船に持ち帰らせ、母船で装置を発動させて
すべてのUFOの遠隔操作を無効にさせる作戦です。

作戦を行うために設備のあるところへ向かう最中、
UFOが襲ってきたので、女学者が自分を犠牲にして
装置を持ち帰らせます。

残りのメンバーはそれぞれ持ち場につきますが、
UFOの攻撃にあって中断されます。
それでも主役がどうにかUFOを撃退し、
施設の機能も復帰させ、持ち帰らせた装置を起動させることに
成功しました。

敵の母艦を無力化したところに核ミサイルを当てて、
母艦を倒しました。
けれど、別の母艦がまた地球にやってきていました。


……というようなお話です。

独立記念日に偶然UFOが地中から出てきて、
偶然飛んでいた大統領のヘリを落とし、
ヘリの乗組員は死んでも大統領だけ偶然生き残ります。
そして大統領が偶然訊ねた民家には、
偶然凄腕のクラッカーがいて、通信がたいてい断絶された状況で
政府と連絡を取れます。

主役は偶然女学者と出会い、女学者は偶然UFOに効く装置を
持っています。

さらにその後は偶然大統領と主役とが合流でき、
偶然女学者の装置を改造できるようになります。

電気設備が壊されたあとは、宇宙船の動力源を
壊れた部分に突っ込んだだけで偶然電気が通り、
機械を使えるようになります。
そのおかげでUFO母船を壊すことができました。

という内容です
とにかくご都合主義の偶然が多すぎます。
世界も主役たち8人くらいが、すこし動いただけで
救ってしまうのがなんとも安っぽいです。

大気圏を突入しても平気そうなUFOが、遠隔操縦が切れて
墜落しただけで壊れるのもよくわかりませんし、
壊れたUFOの動力を別のUFOが回収しに来るのもよくわかりません。
UFO動力を装置や壊れた変電ボックスに近づけるだけで
電気が発生して都合よく動き始めるのもよくわかりません。

序盤から中盤にかけてのUFO襲撃と混乱振りは
緊迫していてよかったですが、中盤以降のご都合主義と
謎設定は話を白々しくさせました。

全体としては、おもしろいともつまらないとも言い切れない、
なんとも言えない映画でした。