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2014-01-31
ニューヨーク2014 狼軍団の逆襲
BATTLEDOGS
2013年 アメリカ
舞台は現代アメリカあたり。
主役は疾病対策かなにかをする部隊の軍人です。

ある日、空港で人間が狼に変化する事件が起こります。
狼は人を食い殺します。

そのうち、それは人から人に感染し、感染した人が
興奮すると体が変化するとわかります。

主役はそれを追っていきます。
そのうち、初めて感染した女性を突き止めます。

軍はその女性を殺そうとします。
女性が抗体を持っているからだそうです。

主役は女性を連れて逃げます。
軍が追ってきます。

感染した多数の人が橋を渡って行こうとしたので、
軍は橋を爆破します。

主役はどうにか生き残り、大統領にも連絡を取り、
事件は収拾しそうになりました。


……というようなお話です。

真剣にやろうとしてはいるものの、
ばかばかしくて意味がわからない映画でした。

まず、人間が数秒でDNAからなにから完全な狼に
変化する病気というのがわけわかりません。

体積が同じだとしても、興奮して数秒で人間の細胞すべてが
狼のものに置き換わる仕組みがまったくわかりません。
人間と狼の体の組織はみんな一緒なのでしょうか?
人間になくて狼にある器官を傷つけていたら、
狼から人間に戻るときにその部位はどうなるのでしょうか?
うまくいけば、医療面でものすごい効果を発揮しそうです。

そんなわけのわからないものを、軍は、患者から
ウィルスだけを取ってうまく培養して、
兵器に使おうとしています。
しかも、敵国にばらまくのではなく、
こちらの兵士に使うようです。
そこも意味がわかりません。
自分たちを狼化するのではなく、戦場にまいたほうが
格段に楽でしょうに。

さらに軍は、他国にそのウィルスの特効薬を作られては
兵器が無力化されるからと、抗体をもった女性を
簡単に殺そうとします。
その女性を殺してしまったら、ウィルスの性質を変化させるとき、
どうやって感染者を救おうとしているのでしょうか?
いっそ女性を捕まえ監禁し、自分たちだけで管理しようと
するほうがよっぽど自然です。

そういったわけのわからないことが多すぎる上、
敵対する自国の軍も不愉快で、
見ていてまったく入り込めず、楽しめもしませんでした。

退屈はしませんでしたが、
全体としてはつまらない感じの映画でした。