舞台はずっと昔の日本です。
主役は女の子です。
主役は竹から生まれます。
主役は拾った老夫婦に育てられます。
主役は周りのこどもらと一緒に自由に育ちます。
けれど人でない影響により、都で高貴な暮らしをすることになり、
身分の高いものたちが求婚にやってきます。
主役は嫌がります。
そのうち、主役の思いによって、実は生まれ故郷であった
月に帰る日が近づきます。
拒んでみますがどうにもならず、姫は迎えによって
月に連れ帰られたのでした。
……というようなお話です。
まず思ったのは、絵がすごいということ。
普通アニメーションでは動かしやすくするため、
なるべく色数を抑えてぱっきりとした線と色を使います。
でもこの映画では、水彩画のような淡い色と
筆のようなオモ線を使い、きれいにアニメーションしていました。
でもすごいのは絵くらいで、話はよく知られているものですし、
原作モノをアニメでやるときのような、
余計なオリジナルキャラも加えられてしまっています。
見ながらの印象としては、昔話の絵本に絵と声をつけてみただけ
というような感じを受けました。
見終わった印象としては、今までにないようなアニメの絵で、
映画を作ることに挑戦してみたかっただけのように思えました。
全体としては、どちらかと言えばおもしろく見られる方向、
程度の映画でした。