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2015-06-03
ブラック・ドッグ
BLACK DOG
1998年 アメリカ
舞台はすこし前のアメリカあたり。
主役は元運び屋の男です。

主役は悪者の自動車工場で働いていましたが
前歴がばれて運び屋をやるように言われます。
主役は悩みますが、主役が牢屋に入っていたときの
借金が見つかって家をとられそうになったので
運びをやることにします。

主役が荷物を運んでいると、車を借りる時に会った、
仲介屋の手下が襲ってきます。
仲介屋自身も襲ってきます。
荷物を横取りして金にしたいらしいです。

何回も仲介屋の手下に襲われながらも車は進みます。
途中、検問にあいますが、どうにか抜けます。

車にはFBIの潜入捜査官も乗っています。
FBIは、主役の積荷の武器を注文した悪者のボスを
捕まえようとして、裏から手を回しています。

主役は仕事が危険すぎるのでやめようとして
悪者のボスに連絡します。
悪者のボスは主役に言うことをきかせるために
主役の妻と娘を人質にとります。

何回か襲われる中で、FBIの潜入捜査官が死にます。

主役は妻と娘を助けるために、武器と交換することを求めます。
ただ渡したら殺されるので、作戦を練ります。

乗り合わせていた男たちの半分と別れ、
別れた男たちが乗った車にFBIの発信機をつけてごまかします。
その間にボスと会い、娘を取り戻します。
妻で脅されているところにFBIが到着します。

主役は悪者のボスと取っ組み合いになります。
主役が殺そうとしますが、FBIと妻が止めます。

主役はFBIに融通を利かせてもらったので、帰ることにします。
途中で仲介屋が襲ってきます。
運転でかわします。仲介屋は死にます。

主役たちは無事でした。


……というようなお話です。

タイトルのブラックドッグというのは、車で事故を起こす前に
見える黒い犬だそうです。
日本で、海女さんがもぐっている最中に目にするという
妖怪のような感じでしょうか。

映画は退屈せずに見られましたが、
基本的に設定がよくわかりませんでした。

主役の荷物を仲介屋が奪おうと襲ってくるものの、
なぜ車に乗る前に襲わなかったのかがわかりません。
乗る前に邪魔者を殺して、
奪ってしまえばよかったのではないでしょうか。
奪った後、仲介屋は悪者ボスからの罰を
どうしようと考えていたのでしょうか。よくわかりません。

悪者ボスは、主役が仕事をやめようとすると
人質をとりますが、本当にそんな必要があったのでしょうか。
いつでも殺せるんだというだけでよかったのではないでしょうか。
下手に自分が動いて人質をとる意味が
まったくわかりませんでした。

主役は人質をとりもどし、ボスを殺し損ねたのに
事件は解決という雰囲気になりますが、
本当にそれでいいのでしょうか。
悪者ボスだったら刑務所の仲からでも
主役や主役の家族を復讐に殺す指示も出せるわけで、
問題はまったく解決していないように思えます。

基本的に設定や行動が薄っぺらくて、
映画には入り込めませんでした。

全体としては、飽きずに見ていられたという点で、
どちらかと言えばおもしろく見られる方向、程度の
映画だったように思います。