1653
2016-05-20
サイン
SIGNS
2002年 アメリカ
舞台は現代アメリカあたり。
主役は元牧師です。

ある日、主役の妻は自動車事故に巻き込まれて死にました。
主役は死ぬ前の妻と話しました。
妻は目先のものだけを見ないように言って死にました。
主役は神が信じられなくなり、信仰を捨てました。

その後、家の周りで変なことが起き出します。
世界中で変なことが起き出します。
宇宙人が地球にやってきたようです。
宇宙人が地球人を食料にするために降りてきました。

主役たちは家に隠れます。
宇宙人は襲ってこようとします。
それでもどうにか篭城に成功します。

しばらくして出たら宇宙人は弱点を攻められて帰るところでした。
でも家に一匹残っていて戦闘になります。

主役の弟はかつてやっていた野球の経験を生かし、
バットで宇宙人と戦います。
戦っていたら、主役の娘が置いていた水がかかり、
宇宙人は苦しみます。これが弱点でした。

主役の弟が水を使ってうまく宇宙人を倒します。
主役の息子は宇宙人の毒ガスを受けて
殺されたように見えましたが、
喘息で死にかけていたので毒ガスは吸わず、息を吹き返しました。

偶然がうまく一本つながって、
主役たちは全員生き延びたのでした。

それにより、主役は信仰を取り戻しました。


……というようなお話です。

宇宙人が攻めてくるものの、どうにか抵抗していたら
偶然が一本通って助かるような内容です。

これはものすごくめずらしい話に思えます。
世の中に映画はたくさんありますが、基本的には信仰をあざ笑い、
神なんて信じてもどうにもならないんだ、というオチで終わる、
悪魔側の人間が作ったようなものがほとんどです。

でも、この映画は、どんな悪いものでも、それは最後の一本で
偶然の奇跡をつかむために仕組まれたことだから、
信仰を持ち続け、偶然が示すサインを逃さないように
気をつけていなさい、という天使側の人間が
作ったようなお話になっていました。

映画全体に重くて息苦しい雰囲気があり、見ていて疲れました。
薄気味悪さはとてもよく出ていたと思います。

雰囲気作りがうまくて、最後まで宇宙人は出さないのか
それとも出すのかと、すこし期待して見ていましたが、
ほぼ最後で宇宙人の姿が大写しになってしまったのは残念でした。
もっとわかりにくくするなど、正体不明の感じを
貫いて欲しかったと思いました。

宇宙人は宇宙船に乗って地球にやってきたのに、
どうも体が生身で、武器は体から出る毒ガスくらいだった
というのがなんだかよくわからない設定で残念でした。

最後のまとめが納得できたので、全体としては
どちらかと言えばおもしろく見られる方向の映画だと思います。


話の中で、突然狂って襲い掛かってくる動物を倒したり、
バットで宇宙人を殴ったりするのを見て、
ゲーム『MOTHER』を思い出しました。

宇宙人、こども、なにかに導かれるように動く、で
思い出したのは、映画『ノウイング』でした。